2014/06/26
東野圭吾の新刊「虚ろな十字架」を読んで、何やら不思議な気分になった。
2組の夫婦を取り巻く罪について深く考えさせられるお話‥で、被害者、加害者、また刑罰のあり方について、それぞれの人物の思いがわかりやすく書かれています。
それぞれの話が交わり始め、真相が少しずつ見てくるワクワク感は止まらず、最後までイッキに読みました。
罪の重さ、償うという事、今の制度についても鋭く書かれていて、なるほど‥なんて感じたのですが、、
ただ最後の結末は少し曖昧で、ホッとする反面‥釈然としない感じもするのです。
やはり、死刑が無力とは思わないのですが‥
心の奥底に眠る殺意を計るモノサシがあればね、、なんて。
「娘を殺されたら、あなたは犯人に何を望みますか。」
「死刑によって被害者は救われるか」
「死刑は無力だ」
、、読んでみてください。